娘の乗馬日記です。
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2011-10-31 (月) | 編集 |
被災馬 近況報告ブログが更新されたので、そのままお姉さんの言葉で載せさせていただきました。
アリ子がどんな馬だったか分かると思います。



『ブログでの報告が遅くなり本当にスミマセン。

体力的にきつく更新出来ませんでした。

今日こそはきちんと報告しようと思い書いています。
アリ子は26日の夕方、日が沈むように少しづつその命の炎を消しました。
アリ子は最後まで強い馬でした。
何度も、もう立ち上がれないだろうと思う状態でも立ち上がりました。
最後に倒れた時に、大きくいななきながら倒れました。息をしなくなる少し前、また大きくいななき、目から沢山涙を流して亡くなりました。

今までに、馬の死には幾度も立ち会って来ましたが、馬の目から、こんなに沢山涙が流れるのを初めて見てショックでした。


皆泣いていました。

親分は、最後にアリ子がいなないた時、死にたくないって言ったような気がした、と泣いてました。
こんな死に方をさせる為に中から出して来たんじゃないのにと言っていました。アリ子は最後にMちゃんに可愛がってもらえて幸せだった。死ぬまでこの性格は変わらないと思っていた。毎日毎日本当に良くしてもらった。
でもこんな死に方をしたアリ子は最後まで、不幸せな馬だった。
そう言ってました。


やっと一昨日、亡くなったアリ子の搬出が終わりました。県からのその後の指示が二転三転しました。
最初は20㎞圏内に戻して埋めるように言われ驚きました。
先日の検査の結果、馬達のボロの数値は0ベクレルでした。



人が大嫌いだったアリ子、最初の頃は人の手で食べ物を差し出すと歯ぎしりをして怒り絶対に食べなかったアリ子。
人の手は、何より嫌いでした。
厩舎掃除も危なくて親分意外の人が馬房に入ることは出来なかった。
注射も鼻ネジをかけないと出来なかったし、足の治療は鎮静剤を打って鼻ネジをしても危険だった。立ち上がって人に体を触らせなかったのです。


今のアリ子は、顔を触られるのは大好きだし、ブラシが好きで一日一回注射の後の手入れの時間をとても楽しみにしていました。

名前を呼ぶと耳はピンと前に向き、捕まらない何てことはなく名前を呼んだらちゃんと馬房から顔を出していました。


思い込みが激しくて、獣医さんが治療にてこずる時も、私が変わると大人しく受け入れてくれたアリ子。
その特別扱いにちょっと困らされたけど、本当はちょっと嬉しかった。


可愛いアリ子。
ここでは皆に愛されていた。
生まれてたった三年、お母さんと一緒だった一年の後、一体アリ子に何があったんだろう。

津波で治らぬケガもおい、震災で苦しみ生死をさ迷った。

皆アリ子には、絶対に幸せな馬生を送って欲しかった。


お腹が痛くて転がり続けている時も、こちらに鼻を伸ばすので(伸ばしているように見えたので)横になったアリ子の隣でお腹をさすってあげるとしばらくじっと、転がるのを止めたアリ子。

最後の最後までアリ子の思い込みは健在でした。

独りにしないでってアリ子が言ってる気がして、どうしてもアリ子の側にいてやりたかった。

心残りなのは、最後にアリ子が息を引き取る時には馬房の外から見守ることしか出来なかったこと。
そして、アリ子がここから移動して開腹手術を受ける選択が出来なかったことです。



アリ子が体調を崩した日の深夜、翌日の仕事まで一睡もする時間も取れないにも関わらず千葉から駆けつけて下さり手を尽くして下さったS先生。一度携わったこだから最後までみるつもりだから、大丈夫行きます。その一言で5時間以上かけ南相馬に来て下さいました。そんなことしてくれるの、きっと先生以外居なかった。


アリ子が仙痛になったその日の午後から徹夜で翌日最後の時まで診て下さった前田獣医。
最後まで診てくれた先生が前田獣医じゃなかったら、きっと今より気持ちの整理がつかなかったと思います。


どうしても手が足りず、無くなりかけたアリ子の傷み止めの注射に困りSOSを出したら、行けるか確認します。の一言でポニー牧場に届いた薬品をアリ子の元に運んで下さった南相馬市役所の方々。どうしようかと不安になっている時、牧場にいたポニーのお母さんから今役所の人が薬を持って飛び出して行ったわよとすぐに連絡があり本当に心強かったです。
お陰で、どれ位効いていたかは分からないけど、最後までアリ子に痛みを和らげる処置をとってあげることが出来ました。



また、ポニー牧場宛や、引退馬協会、facebookに沢山のメッセージを下さった皆さま。


支えて下さった全ての皆さま。本当にありがとうございました。
アリ子は寂しくないよう、沢山のお花と一緒に見送りました。
写真は無いけどアリ子が亡くなった日、夕暮れの空と夜の星がとてもキレイだった。
アリ子が亡くなった翌々日もお水にささずアリ子の横に手向けた花が、とても元気なだけで、その日もアリ子の厩舎から見えた空がキレイだっただけで本当に嬉しかった。


忘れられないのは、倒れたアリ子を見た時のハナの悲しそうな目と、アリ子の亡骸を運んだ後何度もアリ子の小屋と行った先を見つめていたコッちゃんや馬達の目。
自分達も死にかけて、他の仲間の死を間近で見てきたこのこ達はその意味が分かっているかのようでした。初めてあんな表情をする動物達を見ました。



こんな不本意な形でここから出る馬はアリ子で最後です。

見守ってくれているであろうアリ子の為にも、全ての人の沢山の気持ちを繋げる為にも、こちらにいる皆力を合わせて頑張ります。皆さま、どうか一緒にもう少しの間、宜しくお願いいたします。



最後に、色んな葛
藤や思いがあり助けた馬達を。じゃじゃ馬コンビと笑いながらもアリ子の世話を見守っ来てくれた親分。
私に泣くなと怒っていたけど一番泣いていた親分。
力不足を謝ります。


ここで、肌で感じた沢山の思いは絶対に無駄にしません。
ここの馬達が生きているだけで、将来この馬達に触れた人全てに、きっとこの震災。津波。原発。生きること、死ぬこと。生きて行くってこと、沢山の人に伝え続けるはずです。
その先にあるのは、皆の中に湧く勇気や元気、生きる力。そしてこの福島の復興です。


アリ子、見守っていて下さい。
アリ子、大好きです。
アリ子、本当にごめん。

もう誰もアリ子を傷つけることが無い場所でどうか安らかに眠って下さい。

いつか私達がそちらに行くまで、どう生きるか見ていて下さい。

アリ子のこと絶対に忘れないから。
アリちゃん、大好きです。』




疝痛と気が付いた段階で移動許可さえ出ていれば数時間の移動はかかるにしても開腹手術は受けられ助かっていたかも・・・・と思うと悔しいです。

移動許可???なんで命を助けるのに許可が必要なんでしょうかね????なんで直ぐ許可してくれないんでしょうかね???亡くなってからも誰も居なくなってしまった20㌔圏内に埋めろ???信じられません
馬だって、いや動物は皆感情ある、言葉が喋れないだけなのに扱い方違いすぎます

何時になったら日本は動物達を「物」扱いをしなくなるんでしょうかね
そんなときが果たしてくるんでしょうか




Comments:
この記事へのComments:
No title
悔しいです。
やっぱり、馬はただの‘家畜’じゃないですよね。
お姉さんの気持ち、痛い程伝わってきました。

たくさんの人の心に残るアリ子、
天国で自由に走り回ってるといいですね。

2011/11/01(火) 09:05:30 | URL | カブママ #-[ Edit]
カブママさんへ
本当に短い馬生で残念ですけど、アリ子は、アリ子に会った事ない人の心にも色んな思いを残してくれたとおもいます。。

人は嫌いだったけど淋しがり屋で、放牧すると馬にくっついていたらしいです。
顔もとても可愛い顔をしていました。

もう怖い思いや痛い思いをすることもなく、同じ厩舎で津波で亡くなった友達に寄り添って淋しくないでしょうね

でもやっぱり、もうブログでアリ子の写真を見る事は無いんだと思うと涙が出てきちゃいますv-406

2011/11/01(火) 19:48:36 | URL | かるまま #-[ Edit]
そうですか・・・
アリ子亡くなってしまったんですね。
とても、とても残念です。
でも前向きに考えるとアリ子は、お姉さんや周りの人たちにこれからの人生に大きな「思いやる心や優しさ」を教えてくれたんじゃないかなと思います。きっとお姉さんや関係した方々もこれからもっと多くの人に思いやりや優しさを伝えてくれると思います。
何かで「生き様」でなく「死ぬ時の結び」が大事の主旨のこと読んだことがあります。
アリ子は決して幸せと思わないです。でも意味のある生涯だったと思います。天国では今度こそ幸せにすごせますように・・・
2011/11/01(火) 21:01:19 | URL | ポケット #-[ Edit]
No title
涙が止まりません。

多くの事を、教えて下さり・・・・日本のひどい実態も・・・。

そこに携わった、先生方・・・そして優しい方々・・・。

上手に言えませんが、ありがとうございました。

きっとアリちゃんも、そう言っている筈です。

福島のある牧場主が牛を処分する日
「今度生まれてくる時は、違う場所にな!」泣きながら・・・。

言葉が話せない動物は、心は繊細なはずです。

ご冥福を祈ります。

悲しいです。



2011/11/01(火) 22:20:34 | URL | マコ #-[ Edit]
ポケットさんへ
本当に残念でしかたがないです

でも、もしかして震災がなかったらアリ子はずっと人間嫌いでいたかも・・・・と思うと、アリ子にとって最後にこんな素晴らしい人達に出会えて良かったのかもしれませんね。

2011/11/02(水) 05:59:29 | URL | かるまま #-[ Edit]
マコさんへ
私も、今でもアリ子の事を思うと涙が出てきます。
政府に対しての怒り・悔し涙です。

牛は牛乳・牛肉など人間はとてもお世話になっているではないですか。
それをいとも簡単に「処分」とは・・・・罰が当たりますよ。

本当に亡くなってしまった動物達に「今度生まれてくる時は、違う場所にな!」と言ってあげたいです。
2011/11/02(水) 06:10:09 | URL | かるまま #-[ Edit]
No title
アリ子ちゃん、辛かったね・・・

でも、幸せだった時もあったよね・・・

とても残念です。。。

どうか今が安らかでありますように。。。
2011/11/02(水) 10:09:00 | URL | めぐ #5KPaI2a2[ Edit]
めぐさんへ
お姉さん達に出会えた7ヶ月間が、アリ子が幸せだったと思ってくれていると信じたいですね。

まさかアリ子がこの様な終わり方をするとは思いませんでした。

膝の怪我が酷くて曲げられなかったため立ったままでしか寝ることができなかったから、天国では思い切り曲げて横になって寝ているでしょう

よりいっそう今生きている動物達を大切にしていかないといけませんね

2011/11/02(水) 20:09:07 | URL | かるまま #-[ Edit]
通りすがりです
国の偉大さ、道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る。
-マハトマ・ガンジー

どこまで無機質な対応なんだろう。。国は・・・・・

アリ子ちゃんのことが気になって、ブログを追いかけたらたどり着きました。


お世話をされていた方がたの喪失感を思うと胸が張り裂けそうです。
2011/11/04(金) 16:14:25 | URL | のなめ #-[ Edit]
のなめさんへ
アリ子の馬生は人間によって左右されてしまいました。

2歳ごろにきっと人間によって人間嫌いになり、3歳では素晴らしい人間に会い、これから幸せに暮らせそうだったのに、疝痛になってしまったのは仕方がないけど、移動許可さえ出してくれていればと、ここでも人間によって最悪の結果になってしましました

最後のいななきが「死にたくない」と親分には聞こえたそうですが、本当にそう言ったんだと私も思います。
アリ子もきっと無念だったに違いありません。

お世話して下さっている方々には、まだ27頭も移動許可を待っている馬達が残っているので頑張っているみたいですよ


コメントありがとうございました。 また通りすがりに寄ってください

2011/11/04(金) 19:20:19 | URL | かるまま #-[ Edit]
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